歯科口腔外科

この科目を学んでいる歯科医師は、心疾患、腎・肝疾患、糖尿病、アレルギー疾患などの内科的な病気の知識も深いため、これらの疾患をお持ちの方は歯科口腔外科で治療を受けていただけます。
お口周りの疾患は、健康を維持するために治療を迅速にしなくてはならない部分です。少しでも気になることがあれば、早めの受診をおすすめします。
こんな症状が出たら…

- ● 口の周りをケガした
- ● 口の中をケガした
- ● 舌が痛い、痺れる、違和感がある
- ● 口の中にできもの、白いものがある
- ● 歯ぐきが腫れている
- ● 口内炎が治らない
- ● 口を開けると痛い
- ● 顎が腫れている、ガクガクする
- ● 親知らずが痛む
- …など
レントゲン撮影など、詳しく検査をしないとわからない病気もあります。お口にまつわるところに違和感や異常を感じたら、お気軽にご相談ください。
症状 | 考えられる 原因と対処 |
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● 歯ぐきが腫れて痛い ● 顔が腫れている |
歯のトラブル による炎症 炎症を取り除き、腫れを抑える治療を行います。 |
● 歯ぐきが腫れている ● 歯ぐきが痛い ● 歯ぐきから血や膿が出る ● 歯ぐきが痩せて下がってきた |
歯周病、 歯ぐきの病気 痛みや腫れなどに対する治療を行います。 |
● 口の中の粘膜が赤くただれている ● 触ると痛いできものがある |
口内炎 痛みを軽減する治療を行います。 |
● 顎がカクカクと音がする ● 口が大きく開かない ● 顎を動かすと痛みがある |
顎関節症 症状により、外科的治療や生活改善指導、マウスピース治療などを行います。 |
● 口が渇く ● 口臭がする ● ネバネバする |
口腔乾燥症 (ドライマウス) 加齢に伴う唾液量の低下やストレス、不規則な食生活、薬物の副作用などが考えられます。原因を取り除く治療を行います。 |
● 顔面に痛みがある | 三叉神経痛 脳に顔の感覚を伝えるための脳神経のトラブルかもしれません。詳しく検査を行います。 |
親知らずの治療

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1 歯ぐきから少し見えて、それ以上は生えてこなさそう
親知らずが少しだけ生えているような場合は、歯ブラシによるブラッシングが難しく、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。放置すると口腔内の健康によくないと判断できる場合は、抜歯した方がよいでしょう。 -
2 横や斜めに生えて、隣の歯を強く押している
親知らずがまっすぐに生えずに隣の歯を強く押してしまうと、歯並びを悪くしてしまう可能性があります。痛みを感じていない場合でも、ほかの歯への影響を考えると抜いた方がよいと考えられます。 -
3 親知らずの近くに膿のかたまりがある
親知らずの周辺に、膿がたまった「嚢胞(のうほう)」と呼ばれるものができることがあります。将来的に親知らずが嚢胞を刺激してトラブルを起こす可能性があるため、事前に抜いた方がよい場合があります。 -
4 かみ合わせが悪く、歯ぐきや口の内側の粘膜を傷つけている
歯の中で1番最後に生えてくる親知らずは、ほかの歯とうまくかみ合わないことがあります。そのままにしておくと、歯ぐきや頬のあたりの粘膜を傷つけたり、顎関節症になったりするリスクも考えられます。 -
5 虫歯がひどく進行してしまっている
親知らずが虫歯になってしまい、悪化してしまっているような場合は、無理に残そうとはせずに抜歯した方がよいでしょう。
親知らずの移植
ほかの歯にトラブルがあった際、症状によってはその歯を抜歯してそこに親知らずを移植できる可能性があります。そのためにも、親知らずはむやみに抜かず、残しておくことも選択肢に入れておいた方がよいと考えます。

親知らずを活用できる治療例

● 親知らずの隣の歯を抜歯する際、矯正治療によって親知らずを抜歯箇所に移動できる可能性がある
● 親知らずの隣の歯を抜歯する際、抜歯する歯の手前の歯と親知らずを使ってブリッジを作れる可能性がある
インプラントなどの人工の歯ではなく、自分の歯で抜歯箇所を補える可能性があるのは非常にメリットがあることだと考えます。
しかし、症状によっては必ず親知らずを移植できるとは限りません。詳細な検査や専門的な判断が必要なので、気になる方はぜひ当院にご相談ください。
☆歯の移植治療が可能な場合は、治療に関しては連携医療機関にご紹介させていただいております。
当院の特徴

お口周りのトラブルでお困りの際には、お気軽にご相談ください。